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8/3(土)IPCさんとの共催「アジアから考える戦争と平和」報告

ジリジリと暑い日が続いていますが、みなさんいかがお過ごしでしょうか?
戦後74年を迎える夏、今年も昨年に引き続き、一般社団法人IPCさんと共催イベントを開催し、斎藤由美子さんと金子聖奈で行ってまいりました。今年はスペシャルゲストとして、元特攻隊員の沖松信夫さんにお話しいただきました。

去年のブログ報告はこちら下段から
http://blog.bridgeforpeace.jp/?search=ipc+2018

沖松さんのお話をきく会(BFP主催、2016年)の報告はこちらから
http://blog.bridgeforpeace.jp/?search=%B9%AD%C5%E7%B8%A9%B8%E2%BB%D4

去年もそうでしたが、IPCさんのイベントでは、最初にウェルカムショートして、ユーモア溢れる漫才で、とても和やかで暖かい雰囲気の中でワークショップをすることができ、とても素敵な機会だと思っています。

そして、下は小学生、上は80代と幅広い年代の方が参加してくださいました。ただ、「戦争といえば、何を思い浮かべますか?」と何人かの参加者の方に聞いたところ、やはり戦争はむごいもので、人の命が簡単に失われてしまうことなのだ、という認識が共通していました。

まず私から、「アジアから考える戦争と平和」というテーマで、BFPの沿革の紹介やメッセージビデオの上映をまず行いました。


そして斎藤さんに沖松さんの紹介をしていただき、沖松さんのお話に入りました。


沖松さんには、ご自身が中学生のころにどのような教育を受けたのか(中学生の時に自分の将来について書き、先生のコメントが入った作文を持って来てくださいました。)から、特攻隊と知らされたとき、それから戦後をどう生きてきたか、その時どんな気持ちを受けたかをありありと語ってくださいました。

やはり、作文に書かれた先生のコメントは強烈な印象を受けました。
沖松さんの将来に対する気持ちはどうであれ、天皇のために死ね、とごく普通の先生によって書かれていることには、驚かざるを得ません。

参加者からの質疑応答でも、軍隊組織の問題とはなんだったのか、昭和天皇の戦争責任について、はたまた人の幸せとは何なのか、など、多様な質問で沖松さんのお話を深めることができました。

沖松さんのお話は、その点で、とても明快な語りと強い意志を感じさせながらも、言葉にするまでにどれほどの「いいようのない」淀みのようなものを抱えてこられたのだろう、とも思わせるものでした。

沖松さんからお話いただいたことがきっと全てではなく、沖松さんが明快に言葉にできないような黒々としたものも、まだわだかまっているのではないか、そんなことを私は思いました。



沖松さんのお話が終わった後には、マッキーさんが平和への思いを込めて素敵な歌を披露してくださいました。
また、IPC代表の志村さんからはベトナム戦争に兵士として動員されたある青年の実際のお話をしていただきました。個々人の思いを無視して、国によって「敵」とつくらされてしまうこと、個人的にはなんの恨みもない人を殺さなければならないこと。それと青年はどう向き合ったのかをお話しいただきました。

またそのあとの懇談の時間も、参加者の皆さんと色々な話を交わすことができて有意義でした。その懇談の時間では、沖松さんを参加者の皆さんが、まだまだ聞き足りないというように取り囲む様子が見られました。





世代間を超えて、過去の戦争について話し、未来のかたちを考える、とても素敵な時間だったのではないでしょうか。

以下、斎藤由美子さんの感想です。

沖松さんのような稀有な体験をした方から、直接お話を聞ける機会はめったにありません。今回はアイピーシーの若いみなさんに直接聴いて、話し合う時間を持つことができて良かったと思っています。あの時代の雰囲気や受けた教育等々、今ではとても信じられない・・と感じるでしょうか? いや案外今だって変わっていない面があることを発見するかもしれません。沖松さんは「なぜああいう戦争をしたのか、知りたい」と思って、歴史や法科を勉強するために大学に入ったと言っていました。
私たちも「近現代史」をもっと学び、賢い市民にならなければ・・と感じました。

最近届いた沖松さんからの手紙には「鈍感さといえば、日本人の戦争に対する鈍感さは驚くべきものがあります。この鈍感さが政府に利用された、戦争に駆り立てられ国民に不幸をもたらしたと言えるかも知れません。改元祝賀ムードを見ても、かつての日本を誤らせた皇国史観との関連を考えさせられます。」とありました。
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折しも韓日関係の雲行きが、怪しいどころか、大変憂慮すべきところまできていると感じます。

ただ、このようにして私たちの目の前で起こっていることと不可分なものとして、過去の戦争があるということを私たちは忘れてはならないと、改めて感じさせられました。

そして、世界的に排他的な雰囲気が強くなっていくなかで、私たちが戦争を繰り返さないためにはどうしたら良いのか、ますます考えていかなければならないと思います。

最後になりましたが、今年も貴重な機会にお招きいただいたIPCの志村さまと、運営に関わられたみなさま、素晴らしい時間を、ありがとうございました。また、猛暑の中わざわざ都内にお越しいただいて素晴らしいお話を聞かせてくださった沖松さんにも、心から感謝申し上げます。

金子聖奈

| イベントのお知らせ&レポート | 12:38 | comments(0) | - | pookmark |
岡崎市の平和祈念式で講演させて頂きました!
先週、愛知県岡崎市で開催された平和祈念式の第2部にあたる講演会で、私・神直子がお話させて頂きました。

岡崎市遺族連合会が主催の講演会という事もあり、普段以上に緊張しました。ご遺族の方々を目の前にフィリピン人の受けた被害について語ることは、正直憚られます。


しかしながら、あの戦争を語る上で避けては通れない視点であり、そこに目を向けてきたからこそ、今のBFPがあるのも事実です。どう伝えてゆくべきかは今後もしっかりと考えてゆきたいと思いますが、私自身多くを学ばせて頂く機会となりました。
私のような戦後世代に、白羽の矢を当ててくださった遺族連合会の木俣会長には、心から感謝しております。


内田康宏岡崎市長も、ブログでBFPの展示に写真を掲載してくださいました。誠にありがとうございます。
| BFP日々の出来事 | 22:49 | comments(0) | - | pookmark |
「語り継ぐ父の沖縄戦」を岡崎市で開催しました!
先週の土曜日、愛知県岡崎市の Global Studies Cafe にて「語り継ぐ父の沖縄戦」を開催しました。

沖縄戦を体験した日比野勝廣さん(1923〜2009)を父親にもつ、中村桂子さんをお迎えしてお話を伺いました。


「僕だけ生き残って悪かった」
生前そう語っていらしたという日比野さんの体験は、想像を超えるものでした。耳を塞ぎたくなるようなお話で、胸が苦しくなりましたが、だからこそ、せめて毎年6月にはしっかりと沖縄戦に想いを寄せねばという気持ちを新たにしました。

「どうしてあんなに人を殺したんだろう」
「毎日が命日」
「生きることが苦しい」...

戦後、抱えていらしたというこれらの苦しみ。



参加者の皆様と、しっかり受け止めました。

今回は翌日から沖縄旅行へ行くというお母さんが、お子さん連れで参加してくださいました。他にも、孫として戦争を体験したおじい様と寝ていた際、戦争による心の傷でうなされるのを間近で見ていた経験のある方もいました。


多様な世代が参加し、それぞれの経験や想いも共有することで、BFPらしい良い集まりになったと感じました。

中村桂子さん、ご参加くださった皆様、誠にありがとうございました。来年6月も、必ず沖縄戦関連イベントを開催します。

今回参加出来なかった皆様も、ぜひご参加ください。
| イベントのお知らせ&レポート | 21:48 | comments(0) | - | pookmark |
フェリス女学院高校での講演会
昨日はフェリス女学院高校での講演会でした。



社会科講演会という事で、高校1年生から3年生までの500名に加え、保護者の方々10数名も集まってくださいました。 大学生会員の上田汐さんが同行してくれ、とても心強かったです。


<彼女の感想です>


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とても貴重な機会となりました。私の周りに戦争そのものに関心のある人はほとんどおらず、普段の生活の中で友達とそういった話をする機会もありません。しかし、私たちのような世代こそがこれからグローバル社会の中で生きていく上で戦争について学び、しっかり向き合っていかなければならないことだと思っています。今回、代表である直子さんの講演をはじめ、とても意欲的で関心を強く持っているフェリス女学院の生徒さん達から、私自身が多くの学びを得ることができました。ありがとうございました。
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さらに心強い事に、30分の質疑応答時間が足りないほどたくさん手があがりました。

終了後に控え室にいたら、ノックしてくれた学生が数名いて、質問が続いたほどでした。しかも、質問のレベルが高い!

感性の良い生徒さん達との時間は、未来への希望を感じます。
「日本人なんか見たくなかった」 大学生の時に、夫を日本兵に連行された女性からそう詰め寄られたことがきっかけで始めたBFP。


今年で15周年です。

新元号となり、益々戦争が遠く感じられる時代に入ってきたのではないでしょうか。だからこそ、私たちは伝え続けてゆきます。
| イベントのお知らせ&レポート | 13:15 | comments(0) | - | pookmark |
5/19(日)13:30〜「日本人として戦争に動員されて」元BC級戦犯、李鶴来(イ・ハンネ)さんの闘い

2019年 第2回目

【BFP 東京ワークショップ】を開きます。

 

李鶴来(イ・ハンネ)さん(1925年生まれ、93才)は日本の植民地だった朝鮮で、

日本人として育ち、17歳で日本軍捕虜監視員として、タイービルマの泰緬鉄道へ

動員されました。

戦後は捕虜虐待の罪でBC級戦犯として死刑判決を受けました (後に減刑)。

しかしサンフランシスコ講和条約で日本人ではなくなったとされ、

日本政府からは一言の謝罪も補償もありません。

1991年に東京地裁に提訴、裁判を闘い続けてきました。

日本が朝鮮や台湾を植民地として統治したことを知らない世代も多い現在ですが、

李さんのビデオメッセージを受けとめ、ご一緒に考える機会にしたいと 思います。

ご参加お待ちしています。

 

日 時: 5月19日(日)13:30〜16:30

ビデオ: 『戦後補償に潜む不条理:韓国人BC級戦犯の闘い』      

     (法政大学・鈴木靖ゼミ制作 / 2017年 / 27分)

話題提供者: 伊吹由歌子さん

会 場: アカデミー湯島(文京区湯島2-28-14)     

    (地図)https://www.b-academy.jp/access/index.html

アクセス: 千代田線湯島駅(出口3)から徒歩7分       

      丸ノ内線・都営大江戸線本郷三丁目駅から徒歩10分

参加費: 学生500円、一般1000円

申し込み先:http://bridgeforpeace.jp/primary/20190519/

 

| BFP日々の出来事 | 17:33 | comments(0) | - | pookmark |
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