NPO法人ブリッジ・フォー・ピース(BFP)の公式blogです。
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7/15 歴史 NGOフォーラム と ルソン島南部ツアー報告〜歴史の記憶をめぐって〜
猛暑が続く7/15、文京シビックセンター5階の会議室で、スタッフ、学生を含めて
13人が参加してBFP東京でのワークショップが開かれました。



学生会員の金子聖奈さんからリパ・ツアーの報告
パワーポイントを使ってリパでの虐殺の史実を簡単に紹介し、
それから2016年3月の訪問で初めてパガオのバランガイキャプテンと
お会いして、2017年2月に覚書を交わして建設を具体化し、本来は
井戸のところに慰霊碑を立てるつもりだったが、
2018年2月にバランガイオフィスの外に立てることになったという変更点、
さらに2018年7月(最新)では高校の建設の土地購入+慰霊碑建設費
に当てられることになったという報告をしました。
慰霊碑建設よりも、パガオの方々にとっては高校の建設が優先事項のような
印象を受けた、ということも話しました。

また、この報告についてはお越しいただいた方から
・慰霊碑を立てるだけで、本当に歴史の継承につながるのか?
 高校に建設したとしても、形骸化しないか?
などの厳しい意見もありました。

慰霊碑を立てるということが、「戦争遺跡」(戦跡)を「作る」ということ、
そこに日本人・フィリピン人問わず、当事者の是非は問わず、たくさんの人の思いが
のせられること、小さくても歴史を自分たちで作り出そうとしているんだなという
責任感を感じました。

マニラでの歴史NGOフォーラムについては、2002年から始まった日中韓の東アジア
共通の歴史教科書等にも触れて、浅川さんから話していただいた後、
参加者との自由な交流タイムになりました。



参加者の中に美術関係の方々もいらして、お金のかからないモニュメントとして、
アイ・ウェイウェイ(中国の現代美術家)の福島での展示 "Don't follow the wind!" の
紹介、日常生活に違和感を差し込むという方法(例えばドイツの「つまづきの石」)など
”アートの力”や演劇の力を借りての「記憶の共有化」についても、大変
興味深い話が次々と出ました。



また、、マニラ戦当時のスペイン大使館襲撃事件のたった一人の
生き残りの少女(当時6歳、現在はバルセロナ在住)について研究、聞き取りを続けてきた
一橋大学の荒沢千賀子さんからは、「語り継ぐことをしているだろうか」と話されました。

参加者からの感想
・リパ慰霊碑建立の大変さ、具体的にお話しいただき、感謝します。
・少人数なので、ざっくばらんに話すのはとても良いと思います。
・様々な専門性を持った方が集う、様々な意見に触れられえる貴重な機会だと思いました。
・本当に学びの多い充実した時間でした。パガオでのモニュメントのお話しは、非常に
 考えさせられました。実際に現地でのやり取りの中で、プランが変更されていく
 プロセスは実にリアルで、本当に大変かと想像します。
・毎年12月にマレーシア/シンガポールから現地の戦争体験者を読んで横浜で
 証言集会を開いているのですが、体験者の年齢が上がってなかなか日本まで
 来られる人を探せなくなってきました。こうした状況にどう対応しているかに
 ついて、ブリッジ・フォー・ピースの経験トノウハウを知りたいです。

ご参加ありがとうございました!

(斉藤由美子)



 


| BFP日々の出来事 | 11:40 | comments(0) | - | pookmark |
8/4(土)フィリピンから考える戦争と平和〜平和の一歩は「知ること」から〜 ご参加お待ちします!


8月は毎年、戦争と平和を考える機会をもっており、今回は、戦争体験者のメッセージ記録と
ワークショップを行っているNPO法人BRIDGE FORPEACEの方を招いての共催企画となります。

日本はアジアの一国ですね。ところが、アジアの歴史が大きく動いている中、
ちょっと私たち日本人は、眠っているかもしれないという声もあり、
今回のテーマが生まれました。
フィリピンについても知ってもらうところから始め、ワークショップでは、
フィリピンでの戦争犠牲者と元日本兵の方々の体験を元にしたビデオメッセージから、
過去の戦争を知り、平和を考えます。
恒例、ウェルカムショーやゴスペルの時間も健在です^^
この夏、アジアについても考え、一歩前に進み出るような、時間になれば、幸いです。

>IPC オープンチャーチイベント(共催企画)
テーマ: フィリピンから考える戦争と平和 〜平和の一歩は「知ること」から〜

日時: 8月4日(土)13:00〜16:00
場所: 天風会館ビル (住所: 文京区大塚5丁目)
アクセス: 東京メトロ有楽町線 護国寺駅、4番出口(地上)徒歩1分


ーーProgramーー
12:45 OPEN
13:00 START
・漫才によるウェルカムショー
・BFPによるワークショップ
・Message
・讃美・ゴスペルなど
・Free time & Tea time
16:00 CLOSE

*参加費:無料
*申し込みは不要です、直接会場にお越しください。
*問合せ先: 
 https://japan-ipc.wixsite.com/ipcweb/copy-of-team


共催: IPC https://japan-ipc.wixsite.com/ipcweb
 :BRIDGE FOR PEACE http://bridgeforpeace.jp/
| BFP日々の出来事 | 18:38 | comments(0) | - | pookmark |
フィリピン人の心の内
今月4日から3泊4日、総勢6名でフィリピンへ行ってきました。

毎年2月に開催しているツアーとは異なり、歴史NGOフォーラムが主催する国際会議に出席するのが目的でした。ただ、せっかくフィリピンまで足をのばすのだから...と、ツアーで毎回訪ねているルソン島南部も訪ねることにしました。

国際会議での収穫はもちろんのこと、今回は「フィリピン人の心の内」をより深く聞けたことがとても大きかったです。特に、知り合って10年になるアレックスさんの深い気持ちを知る機会が得られたことは貴重なことでした。

アレックスさんと初めて会ったのは、2008年。

彼が最初から私を信頼していた訳ではなかったこと、父親が日本兵に殺された現場である井戸へ連れていくことに躊躇があったことは薄々感じていました。面と向かって本人に聞く話でもないのでこれまで触れずにいましたが、今回その事件の慰霊碑を建立することになっている町長さんはじめ職員の前で私がその話をしたとき、アレックスさんが「そうそう」と隣で苦笑いしながらうなづいていました。それを見た時、やっぱりそうだったんだなぁとしみじみ思いました。


自分の父親を殺した日本人に対し、最初から心を開ける訳はありません。

アレックスさんが、そのような背景を持って私たちBFPと向き合い続けてきてくださったこと、心の葛藤を抱えながら私たちの行動を見守っていてくださったことに、改めて感謝の気持ちでいっぱいになりました。

また、アレックスさんとの出会いや、私がパガオの井戸へ初めて行った話をした際、職員の女性二人の目に涙が浮かんだことに驚きました。彼女たちは、恐らくその事件当時のことは知らないであろう年齢です。「祖父が亡くなったの」そう言うと、私とは目を合わせず遠くを見つめました。まだまだ癒えない傷が、事件のあった地域に深く残っていることを突きつけられました。

最後に、参加者の一人がアレックスさんに個別取材を申し込んだことから、彼の心の内をより深く知ることになりました。最初は快諾してくださったように見えました。しかし、その日の夜に私の携帯にアレックスさんから連絡がありました。すぐに電話に出られず、気づいたのも遅かったので、翌朝連絡するつもりで就寝しました。

すると、午前7時頃にまたアレックスさんから電話が鳴りました。「やはり取材は辞退したい」というのが主旨でした。BFPとしての取材は何度か受けてくださっていましたが、話すことで彼の心に再び生じる苦しみを、私はどれほど理解していただろうかと思いました。身を削って私たちに伝えようとしてくださっていたことが、改めてわかった気がしています。それだけの決心をもってこれまでカメラの前で証言してくださっていたのです。

このように短い滞在ではありましたが、大きな気づきを得る事ができました。

肝心の慰霊碑建立については、詳細を以下にアップしていますのでご覧頂けたら幸いです。
帰国直後に、建立費用を支援してくださった方々に向けて投稿致しました。
https://readyfor.jp/projects/bridgeforpeace1/announcements/81550

さまざまなご意見もあるでしょうが、私としては、以下2点を理由に流れはよい方向へ向かっているのを感じています。

1.当初、慰霊碑建立に積極的でなかったアレックスさんが、建立に向けてかなり乗り気になっており「私のプロジェクト (my project)」とまで今回表現されました。そのアレックスさんが、今回パガオ町からの提案を「犠牲となった人たちの孫やひ孫世代にあたる学生のためにもなる」と評価しています。

2.当初の慰霊碑設置場所での建立はさまざまな問題が生じ、行き詰まっていました。お金を託したアレックスさんも動きのないパガオ町に対して苛立ちを隠せず、もどかしさを募らせていました。もちろん最終的に建立されるまで、さまざまな課題は今後も生じてくるでしょうが、少なくとも形は違えど「一歩前進」したことは間違いありません。

お金を託してくださった方々の想いがあるので表現が難しいですが、誤解を恐れずにいえば、最終的には「日本人側がどうしたいか」よりも、被害を受けた方々にとって最もよい形におさまる事が重要だと考えています。

フィリピン各地で、日本人主導で作られた碑をたくさん見てきました。
その多くは、現地の人から見向きもされなくなっていましたし、一番最悪のケースは撤去され、設置された地蔵が首を落とされたりしていました。

フィリピン人の心の内、しかもその深いところを理解しなければ、このプロジェクトはうまくゆくものではないと感じています。「慰霊碑の設置を、僕は年齢的に見られないかもしれない」とアレックスさんが今回口にされました。

私は、必ずやアレックスさんと一緒に慰霊碑が建立された現場に立ち会います!
その時には、これまでのツアー参加者そして建立のためにご支援くださった皆様にも、ぜひご参加頂きたいと考えています。ツアー参加者総数は41名。支援者は48名。実際のところ全員が訪問するのは難しいでしょうが、たくさんの人がパガオ町を訪ねたら、それだけで平和へのメッセージになると感じています。

夢は膨らみます。
今後とも、引き続きあたたかく見守って頂けたら嬉しいです。
| フィリピン訪問レポート | 11:54 | comments(0) | - | pookmark |
沖縄戦ワークショップを開催しました!
今日は愛知県岡崎市にて沖縄戦ワークショップ「女子学徒隊・武村豊(たけむらとよ)さんの証言映像を見よう!」を開催しました。

岡崎市のみならず、豊橋市や安城市からも参加がありました。そして、東京会員であり、武村さんを取材した山地和文さんも岡崎に来てくれるというスペシャル企画。

BFPらしく、沖縄戦クイズから始まりました。



そして参加者同士自己紹介などを終えた後は、お待ちかね武村さんの映像上映。約1時間の映像を、みなでじっくりと拝見しました。

本当は10:30から12:00に終わる予定でしたが、上映後の話が尽きず!なんと終わったのは13:30!!!当初予定の倍。お昼も食べずに色々な話が続いたのでした。

でもこの感じは、まさにBFPらしいとも感じました。かつてギャラリーで1週間の上映などを行なってた時は、色々な方が出たり入ったりしながら、本当に話が尽きませんでした。

今回は Global Studies Cafeでの開催でしたので、似たような空間をご提供できたのかもしれません。そして、何より沖縄での取材を精力的に行なってきた山地和文さんが来てくれたのが大きかったです。お疲れ様でした!

そしてそして、ご参加くださった皆様お一人おひとりのお陰でよい時間を持つことができました。本当にありがとうございました。

武村さんの体験に関する詳細はあえて触れませんが、本当に色々なことを受け取らせて頂きました。また機会があれば、ぜひご参加頂けたら幸いです。
| イベントのお知らせ&レポート | 22:10 | comments(0) | - | pookmark |
一橋大学でのシンポジウムを終えました!
本日の午後、一橋大学にて「先の戦争から学ぶ、歩むべき平和への道」を開催しました。

BFP理事である同大学の中野聡教授が代表を務める<「アジア・太平洋戦争史」の比較と総合ー国際的研究教育プログラムの開発>とNPO法人ブリッジ・フォー・ピースの共催での企画でした。

学園祭KODAIRASAI当日でもあり、学園内は大変な賑わいを見せていました。



司会は学生会員の金子聖奈。
教育実中の忙しい合間を縫って参加してくれ、今回も的確な段取りで全体をまとめてくれました。


まずはBFPのビデオ・メッセージをご覧頂いた後、これまでの歩みをご報告させて頂きました。


その後、元監事の浅井久仁臣より「戦争のつくられ方と誤った戦後処理」と題して講演させて頂きました。



休憩を挟んだ後は、アテネオ・デ・マニラ大学(フィリピン)で教鞭をとるカール・イアン・チェン・チュア先生より「フィリピンから見た日本」と題してお話頂きました。様々なデータや映像などを通して、フィリピン人の視点が分かりやすく伝わってきました。


そして、最後は中野聡先生が「フィリピンと日本〜より「質の高い」和解はどうあるべきか〜」というテーマでご講演くださいました。とても実り多い内容で定刻を過ぎても質問が絶えず、名残惜しさを残したままのお開きとなりました。

BFPとしては改めて活動を振り返る良い機会になり、次のステップに向かう良い布石になったように感じています。


ご参加くださった皆様、ご登壇くださった皆様、本当にありがとうございました。
| イベントのお知らせ&レポート | 21:07 | comments(2) | - | pookmark |
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