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3/24 娘が語り継ぐ”父の沖縄戦” 〜腹話術で語る戦場の苦しみと心の傷

3月24日(日)の午後、東京ウィメンズプラザで2018年度最後の

BFP東京ワークショップを開催しました。

藤沢から柳川たづ江さんに来ていただき、腹話術のふくちゃんとのトーク、

映像やパワーポイントを使って、 柳川さんの父、日比野勝廣さんの沖縄での壮絶な

戦場体験と戦後長いこと苦しみ続けてきた姿を、家族の目、娘の視線から話して

いただきました。

 

柳川たづ江さんとふくちゃん              

 

愛知県出身の日比野勝廣さんは1923年(大正12年)生まれ、

19才で志願兵として軍隊へ。

20才で中国、石家荘へ、1944年8月に対馬丸で沖縄へ。瀕死の重傷を負い、

糸数アブチラガマに置き去りにされ、奇跡的に生き延びました。

「戦争の怖さは戦場体験だけでなく、戦後PTSD(心的外傷後ストレス障害)

と晩発性PTSDに苦しんだ。体験が体(五感)の奥深く記憶に残りうずき、死ぬまで

戦争から解放されない」ことだと柳川さんはいいます。

勝廣さんの苦しみを見つめ続けた妻の宣子さんは短歌を詠みつつ寄り添い、

4人姉妹(たづ江さんは四女)ともに、反発したり困惑しながらも、

父の加害体験を含めて伝え続ける活動をしていることに、共感を覚えつつ、

なかなかできることではない・・・と感じ入りました。

 

明治学院大生2人と来日中の台湾のジャーナリストも参加

 

【参加者からの感想】

*腹話術という話し方は初めてだったので、とても新鮮でしたが、戦争の重い話を、

 戦争を知らない世代でもわかりやすく対話型で話してくださることで、自分の問題

 として考えながら聞くことができました。「軍隊に入ることは、人を殺せる人間に

 ならなくてはいけない」ということや「戦争の苦しみは現在進行形で進んでいる」

 ということを、帰ってからゼミの仲間にも話をしようと思います。(鈴木雅恵さん)

 

*新しい形(戦後世代、腹話術)で戦争体験談を聞けて良かったです。日比野さんは

 ある意味、一生、戦争体験にとらわれてしまったのかなと思いました。

 戦争体験という体験や思い出は一生影を引くことの恐ろしさを知りました。

 (宗夏希さん)

 

*6/23が沖縄にとって慰霊の日であること、戦後のPTSD等、知らないことが

 多かったです。事実を知ることは大切と思いました。(栗田由起子さん)

 

*娘が語ることが、ものすごく重要。(明治学院大、高原先生)

 

遠くから来ていただいた柳川さん、

ご参加くださった皆様、ありがとうございました! 

 

 

日比野さんの著書(税込1500円)

                    

(まとめ: 斉藤由美子)

 

| BFP日々の出来事 | 15:30 | comments(0) | - | pookmark |
2019年2月のフィリピン・ツアー

1945年2月、フィリピン・ルソン島では様々な悲劇が起きました。

 

2月3日から一ヶ月、首都のマニラでは日本軍と連合軍によるマニラ市街戦が起き、一般市民10万人がその巻き添えになって死亡したと言われています。また、ルソン島南部のバタンガス州ではゲリラ容疑で疑われた主に男性らが、日本兵によって惨殺される事件が多数起きています。 だからこそ、2月はフィリピンに想いを馳せ、慰霊祭などに出席させて頂くようにしてきました。

私自身の渡航が叶わないときでも、理事またはBFP会員の誰かしらが手を挙げてくださり、関係性を繋いできました。 そして数年前くらいから、フィリピンの方々が私たちを紹介するとき 「【毎年フィリピンに来てくれている】ブリッジ・フォー・ピースの人たちです」と枕詞をつけてくださるようにようやくなりました。やっと活動を認めていただけた、と嬉しく思っています。

 

今年も代表である私自身は、別法人の仕事で多忙となってしまい、どうにも渡航が叶いそうにありませんでした。しかし、メーリングリストで呼びかけたところ複数の方々が手をあげてくださいました。中には、

「どうしても誰も行けずに難しい状況にあったら、声をかけてください」

と心強いメールをくださった働き盛りの世代の方もいます。結果的にその方を頼らずにすみましたが、そういう声をかけて頂けるだけでも心持ちが全く違います。まさに、BFPは会員や支援者の皆様に支えていただいて、ここまで歩むことができました。


最終的に、長年にわたってBFPを支え続けてくださっている会員の伊吹由歌子さん、そして昨年フィリピン渡航をご一緒してくださった刀川和也さんが渡比を決断してくださり、さらには理事である一橋大学の中野聡先生がメモラーレマニラの式典でのスピーチも快くお引き受けくださいました。


また、現地ではNPOサルボンの今泉光司さんも合流してくださり、様子を撮影してくださいました。 その映像がこちらです。中野先生のスピーチは、参列されていた多くの方々の心を打つものだったと聞いています。ぜひご覧ください。


当初、式典への参列だけでもお願いできたらと思っていましたが、ルソン島南部のリパまで皆さんで足を運んでくださると聞き、とても嬉しく思いました。83才になられたアレックス・マラリットさん(お父様を目の前で日本兵に連行され、殺害された遺族)の容体が気にかかっていましたし、事件の慰霊碑建立のその後の計画が気がかりだった為です。

 

親戚が集まる日だったにも拘らず、アレックスさんが皆さんを歓待してくださったこと、そして慰霊碑建立のその後についても少しだけ進展がある旨を帰国した皆さんからお聞きしました。

具体的には、フィリピン政府によるパンガオ高校設立計画が進む中、建設用地購入の費用としてBFPがアレックスに託した寄付金を借用する方向でもともと話が動いていました。現在の計画では、建設後、高校敷地内に慰霊碑を設置するというものです。現在、土地の交渉が進んでそうです。 今回、慰霊碑構想に関する説明書類を持ち帰ってくださいました。内容をよく読んで署名させて頂き、いよいよこれでBFPで集めた寄付金が現地に手渡されることになりそうです。ずっと気を揉んでいたアレックスさんも、これでホッとされるかなと思っています。

もちろん、今後も一筋縄ではいかないことは想定していますが、少なくとも足を運んでくださった皆様のお陰でまた一歩前進できましたこと、心から感謝しております。アレックスさんにも先ほどお電話したところ、BFPの皆様が足を運んでくださったことをとても喜んでおられました。


3日前の3月10日(日)には、Philippine Daily Inquirer に私が出てるとフィリピン人の友人から連絡があってびっくり。昨年、式典に出席させて頂いた写真と共にコメントなどが掲載されているとのことでした。ささやかな小さな活動しか出来ていませんが、少しでもフィリピンの方々の心に届くものがあれば、これほどありがたく、嬉しいことはありません。

活動を始めた当初、恩師の関田寛雄先生から言われました。

「戦争で受けた傷は、ちょっとのことで癒えることはない。例え一人でも、心を動かすが出来たらそれはすごいこと」
その言葉を受けて、心してはじめたこの活動は、今年で15周年を迎えます。
| フィリピン訪問レポート | 13:29 | comments(0) | - | pookmark |
BFP東京ワークショップ『娘が語り継ぐ ”父の沖縄戦” 〜 柳川たづ江さんが腹話術で語る戦場の苦しみと心の傷』

2019年3月24日、東京でのワークショップのご案内です。

 



日本で唯一、地上戦が行われた沖縄、実に県民の4人に1人、住民、兵士、
ひめゆりをはじめとする学徒隊、地域の護郷隊など20数万人もの方々が
亡くなられました。これまで、BFPでは学徒隊の証言や伊江島での戦闘などの
証言をもとに沖縄戦のワークショップを開催してきました。

 今回は陸軍兵として従軍した日比野勝廣さんの壮絶な戦場体験と戦後も続く
苦しみを、娘さんの柳川たづ江さんが腹話術の人形「ふくちゃん」とともに語ります。
柳川さんはどうしたら平和を築くことができるのか、若い世代にも考えてほしいと
行動されいます。
柳川さんは藤沢から来てくださいます、貴重な機会ですので、誘い合ってご参加ください。

(柳川さんの父、日比野さんは1943年に徴兵、中国大陸で転戦後、1944年に沖縄に
派遣されました。砲撃で瀕死の重症を負い、糸数壕(ガマ)にあった野戦病院へ収容
されました。しかし日本軍は後退を続け、身動きできない日比野さんたち重症兵は
壕に置き去りにされ、奇跡的に生き延びました。8月22日に投降、2009年に死去。)
 
日 時: 3月24日(日)13:30〜16:30 
場 所: 東京ウィメンズプラザ 2階 和室 (20名)

http://www.pbls.or.jp/event/map_tokyo-womens-plaza.html
参加費:学生500円、一般1000円

 

| BFP日々の出来事 | 12:37 | comments(0) | - | pookmark |
岡崎市での上映ワークショップ
2019年2月9日(土)、愛知県岡崎市の Global Studies Cafe にてBFP15周年祝し、ビデオメッセージ上映ワークショップ開催しました。



長年活動してきたことをご理解頂けるよう、10数年前にNHK「おはよう日本」でBFPを取り上げてもらった際のニュースなどもご覧頂きました。

その後、BFPの原点でもあるフィリピンと日本を結ぶビデオメッセージに加え、元日本兵の心の澱(おり)もご覧頂きました。

初めて聴くという話に涙される方がいらしたり、
「今日で戦争に対する見方がすっかり変わりました。今までは被害者の視点に全然立った事がなかった」
という方もおり、開催して良かったなと思いました。
参加者の中には、市役所の方、教員を目指している方、遺族会の方などさまざまな背景の方々が参加してくださり、意見交換の時間もあっという間でした。

2019年も、こういう機会を益々増やしてゆきたいと思います。ご参加くださった皆様、ありがとうございました。
| イベントのお知らせ&レポート | 21:53 | comments(0) | - | pookmark |
今年はBFP15周年です!
新しい年、いかがお過ごしでしょうか。

BFPでは毎年のように戦争体験者の訃報が続き、喪中ハガキも多く届いた事から、組織として年賀状をお送りするのを数年前から控えるようになりました。

ある元日本兵の方も、
「年賀状に『おめでとう』の文字は絶対いれない。だって、目の前で戦友がたくさん死んでいったから」
とおっしゃっていたのが忘れられません。

でも、今年はBFP15周年! 晴れやかな気持ちで新年を迎えています。
| BFP日々の出来事 | 23:30 | comments(0) | - | pookmark |
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