NPO法人ブリッジ・フォー・ピース(BFP)の公式blogです。
ここに記載される会員もしくは参加者の見方や考え方は、必ずしもBFPを代表するものではありません。
個人の自由な想いを尊重して運営しています。
Copyright(C) 2005-2015 Bridge for Peace All rights reserved.

| main | What is BRIDGE FOR PEACE ? >>
AUTHOR: naoko_j
TITLE: 5月のインタビュー
STATUS: Publish
ALLOW COMMENTS: 1
ALLOW PINGS: 0
CONVERT BREAKS: 1
PRIMARY CATEGORY:
CATEGORY:

TAG:
DATE: 06/18/2005 22:27:52
-----
BODY:
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
インタビュー抜粋
 T.Hさん(男性83歳/陸軍学校を経て軍曹)
 K.Tさん(女性75歳/兄が海軍気象隊の一員として17歳で戦死)
 Y.Tさん(男性86歳/支那事変後、比島攻略参加)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

●T.Nさん(男性83歳/陸軍学校を経て軍曹)
大正生まれのTさんは、現在都内に娘さんと住んでいます。時々国分寺にある
果物畑の世話をしに一人で出かけるほど、足腰は衰えておらず、取材当日も建
物の地下にあるスターバックスまで案内してくださいました。喫茶店で話を聞
くこと1時間半。  
最も私が注目したのはそれまで穏やかだったTさんが、急に声をあらげて力説
し始めた時のこと。「侵略したといわれるかも分からんけど、日本の戦争のよ
いとこは、それでアジアが独立できたことでしょ。アメリカやイギリスがどん
な酷いことしたか。」そう言い放つと、それから怒涛のように日本軍のよいと
ころ、日本が戦後も経済的にフィリピンを支えてきたことなどを、熱く、ツバ
を飛ばしながら続けました。
一通り話し終えたTさんは、ようやく我にかえったように1点を見つめました。
「個々の人間は、みんないい。戦争が人間を悪くするんだ。戦争というものは
ふつうでは理解できないような異常心理にみながなる。」結局、Tさん自身は
みなを代表してフィリピンの方に言葉を伝える立場にないと思う、とのことで
知人をご紹介いただけることになり、後日またお会いすることになりました。

●K.Tさん(女性75歳/兄が海軍気象隊の一員として17歳で戦死)
元日本兵を知っていらっしゃるということで、ご紹介いただく前に私のプロジ
ェクト趣旨を説明させていただくためにお会いしました。その目的以上に衝撃
的だったのは、お兄様を亡くされ、当時の情報がほとんど入ってこないことに
憤り、ご自身で調査に乗り出し、本まで出版されていることです。穏やかな物
腰からは信じられないことでしたが、それほど家族を失った悲しみと苦しみが
その後の人生を方向づけているということを、実感しました。
軍国少女だったのよ、と照れながら当時を振り返り、戦後様々な情報を読み解
いていく中で、市民が賢くなっていくことの大切さについてもお話がありまし
た。「憲法9条も大切だけれど、そのことを意識できる国民が多くなければい
けないでしょ。さらに、声をあげるときによっぽどしっかりしていないと、相
手は理屈で反論しにくるから。」戦時中を振り返り、インテリ層や専門家の発
言も、ずっと追跡して読んでいないと真意は分からない、と厳しく指摘。そし
て最後にこう語ってくださいました。
「アメリカと日本の戦争に、罪のないフィリピンの人が巻き込まれてしまった
の。戦争の基盤にあるのは、自分の国が儲かるため。アメリカと日本の犠牲に
なった国、フィリピンの方にお詫びしたい気持ちです。」

●Y.Tさん(男性86歳/支那事変後、比島攻略参加)
支那事変からさまざまな部隊に参加し、セレベス、ボルネオ、ジャワ島、スン
ダ列島 シンガポール、ニューギニアなどを体験した後フィリピンに戻るとい
う長い戦争体験をお持ちのYさん。山の中をさまよい、収容生活を終えて復員。
その凄まじい経験のせいか、声は大きく、はつらつとした雰囲気を失うことな
く年を重ねているのがよくわかりました。戦後はフィリピンでの学校建設など
草の根の支援を継続し、戦友の遺骨収集のために数え切れないほどフィリピン
を訪問しています。
そのYさんの思想は明快。「日本人は悪いことをしてきた。素直に認めりゃい
いんだよ。でも、兵隊は人を殺したことは絶対に言わない。歴史も教えない。
このことを認めなあかん。あやまりゃいいんだ。」日本の為政者に対する不
信感も口に。「戦争を知らんもんが、また戦争を始めようとしている。」
体験に裏付けられたこの重みのある言葉を、ぜひビデオに収めて、フィリピン
のみならず、日本の若い世代にもぜひ見てもらいたい、との想いを強くしまし
た。

-----
EXTENDED BODY:

-----
EXCERPT:

-----
KEYWORDS:
-----

| 2006.4backup | 00:00 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
コメント
コメントする









この記事のトラックバックURL
http://blog.bridgeforpeace.jp/trackback/1121700
トラックバック
CALENDAR
S M T W T F S
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031    
<< July 2018 >>
LINKS
RECOMMEND
私たちが戦後の責任を受けとめる30の視点
私たちが戦後の責任を受けとめる30の視点 (JUGEMレビュー »)

BFPとしても2章書かせて頂いています。ご覧頂けると嬉しいです。
SELECTED ENTRIES
CATEGORIES
ARCHIVES
RECENT COMMENT
PROFILE