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T.Iさん(元少年兵・伍長)
元少年兵だったというIさんのお話を初めて耳にしたのは、とある戦争体験を語る会でのことでした。3名の戦争体験者の方々がゲストとして招かれていましたが、Iさんの「情けなく、悔しく、悲しい」とおっしゃる思い。そして15歳という若さで志願して兵隊になったというお話に、私は「もっと聞きたい」という気持ちを強くしました。

そして、すぐさま会場で声をかけさせて頂き、先日BFPメンバーの栗山友里と二人でご自宅にお邪魔したのです。

15歳で父親の反対を押し切り、正義感に最も富んでいる青春期に戦地へ向かったというIさん。戦争が終わり、19歳で日本に戻った時には、お父様は交通事故で亡くなっていたそうです。お父様はどんなに心配されていたことでしょう。Iさんは、どんなに無念な思いだったことでしょう。私たち二人は、涙をこらえながら話に耳を傾け続けました。

「こんなに悔しいことがありますか」
そう力強く私たちに訴えると、自ら勧んで行った戦争だったけれど、
「実は自分も侵略軍の一員だった」
「他国の人を苦しめ、片棒を担いだことは間違いない」
これらを受け入れるのに、10年くらいかかったと話してくださいました。

「間違った戦争だったと認めることは、自分の青春を否定すること。
騙されたと言いたい。純真な気持ちを利用されたと思いたい。言い訳したい。でも。自分の意志でやったことには変わりないんです」と、とても正直に心境を教えてくださったことで、これまで私の中で引っ掛かっていたことが、少し解けたように感じました。

なかなか、ここまで自分に向き合う強さを持ち合わせている方は、少ないと思います。私がIさんの立場だったら、こんな風に回顧できたでしょうか。私には全く、自信がありません。

また、Iさんのように当時のことを話せないという戦争体験者について、
「人間としての心が残っているから、思い出したくもないのでしょう。
社会的人間以下のことをしましたから」
そうはいっても、ここ数年は今まで聞けなかったような話もしたい、という人が増えてきていると分析するIさん。ご自身のさまざまな活動の中でも、
「戦友よ、語ってから死のう」と証言を呼びかけているそうです。

大学生だった学徒兵は、将校になって物を書く時間もあったけれど、少年兵にはそのような余裕はなかった。だから、ほとんど書き記されたものがなく、研究している方も少ないといいます。私たちも、Iさんとの出会いを大切にし、今後も少年兵となった方々の想いを紡いでいかせて頂けたらと思っています。
| 取材-少年兵 | 16:54 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
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