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Kさんを訪ねて。
 1月31日、とても寒い日に、墨田区に在住のKさんの取材に神直子・近藤里和・井上朱実の3人で
行きました。私、井上朱実はBFPには設立当初から関わっているのに
取材は初めてでした。フィリピンに駐在していた私には戦争を感じる瞬間は沢山あったのに
なぜか、向き合う事が怖かったのです。

Kさんはまもなく90歳になるというご高齢にもかかわらず、とても鮮明に当時のことを覚えていらして
私たちに3時間もの長い間お話をくださいました。
昭和16年、志願兵として赤坂62部隊として中国・北支に行かれました。軍曹だったそうです。
北支は平和であったと聞いていたのに、実際は違い天と地ほどの差があったそうです。彼の地での
新兵として教育を受けた事、のちはご自分が教育をする立場になったことなどを
よどみなくお話くださいました。討伐には何百回も行かれたそうです。


今まで話した事はありません・・と辛い思い出まで話してくださり、
これが、戦争というものなのだ、と私は胸が張り裂けそうでした。
今でも、よくよく戦友のことは思い出すし、反対に中国には行きたいないとおっしゃっていました。

何のために戦争をしたのだろうか・・・とご自分に言い聞かせるように
つぶやいていたのがとても印象的でした。
Kさん、お話をありがとうございました。
私には、Kさんが闘っていた21歳と同い年の息子がいます。
思いは本当に複雑でした。


いつまでも、お元気でいて欲しい・・・と心から願っています。

井上朱実
| 取材-中国戦 | 20:55 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
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