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2017年8月28日 岩井忠正さんの取材

こんにちは。学生実行委員の金子聖奈です。
大変遅くなってしまいましたが、8月28日に岩井忠正さんを訪問し、取材させていただいたご報告です。

おととしBFPのワークショップにもお呼びしてお話を聞かせていただきましたが、その日は私の都合が合わず、私にとっては今回が悲願の岩井さん訪問でした。

お会いしてみるととてもあたたかい笑顔で迎えてくださり、「志願」という言葉の岩井さんは、学徒動員で軍隊に入り、人間魚雷といわれる「回天」そして人間機雷と言われる「伏龍」という2つの特攻部隊に行くという、極めて稀な経験をされた方です。
岩井さんは、様々な取材を受けたり記事に書かれたりするなかで、「特攻隊に志願」として、まるで望んでいたかのように書かれることに違和感を感じる、とおっしゃっていました。岩井さんは「望んでいたわけではない。特攻だと知らされていなかったし、行った先がそうだっただけだ。」と、強い口調で仰いました。
終戦から70年以上経った今、当時との言葉と概念のズレは少なからず起こってしまうのかもしれません。
しかし、それだけ現代人の知識も想像力も衰えてきているのかもしれない、と危機感を感じました。当時の話を想像力をたくましくしながらしっかりと受け止め、しっかりと伝えていかなければならないと強く思いました。

岩井さんの経験された「伏龍」は、潜水服に酸素ボンベを背負い、棒の先端に機雷を仕込んだ装備で、兵士は海底に潜み、本土に近づく敵の上陸用舟艇を攻撃する作戦です。しかし、それは構造上成功することはありえなかったと言います。重い酸素ボンベを背負っているからひっくり返らないように前のめりになりますが、それでは頭上を通る船なんて攻撃できない。「海のことを知らない人たちが作ったんだな。と思った」と語っていた岩井さん。
権力者はバックの安全なところでこうして頭を使い、無茶を言うだけで、実際に動員されて命をかけているのは戦後社会を担うべきの若者であるんだなと思い、本当に腹が立ちました。



弟さんや奥様など、ご家族のお話もお聞きすることができました。
去年亡くなられた奥様は栃木県宇都宮市のご出身ということで、私と同郷でした。
そのことをお伝えすると、お顔がパッと明るくなって、「そうですか。」と嬉しそうに言ってらっしゃいました。
そのとき私は、とても陳腐ではあるけれど、人間のひとりひとりの幸せとは、大切な人との時間なのかもしれないと唐突に思いました。

私は、今の日本の情勢や理不尽なニュースに腹を立てて、今の状態をなんとかできないかとこうしてBFPの活動に参加したり、もっと知識を増やさねばと大学での講義などを通して勉強したりと、細々と活動を続けています。そうした、いわば「怒り」に裏打ちされた行動は、正直なところ大学の友人にはあまり理解されていないように感じています。

しかし、彼らには一見荒々しく(?)見えている私の言動や行動も、実は岩井さんが奥様をずっと大切にされていたように、人々が大切な人と幸せな時間を過ごせるような世の中を追求したいという、素朴な気持ちであることに気付かされました。都合がよいかもしれませんが、自分自身で、「これでいいんだ。」と思うことができました。

岩井さんは96歳になった今でも、社会に対して「おかしい」と思うことに声をあげつづけています。
それは私たち自身の責務としても引き受け、同じ事を二度と繰り返さないよう、自分たちの素朴な犢せ瓩里燭瓩棒爾鬚△欧弔鼎韻燭蝓議論をしたりしていくべきだと改めて背筋が伸びる思いでした。

今回一緒に取材させていただいた斎藤由美子さん、山地和文さん、そしてたくさんの貴重なお話を聞かせてくださった岩井さんに、改めて心から感謝いたします。
本当にありがとうございました。

| 取材-学徒出陣 | 22:39 | comments(0) | - | pookmark |
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