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11/23(金)早稲田大学でのワークショップ報告

学生会員の金子聖奈です。

11月23日(金)に、早稲田大学でワークショップをおこないました!
 

早稲田大学の豊田真穂先生にお招きいただき、3年連続のワークショップとなりました。

1年目(2016年度)のブログはこちら(http://blog.bridgeforpeace.jp/?eid=1489882

 

初めて早稲田でワークショップを行ってから3年がたち、私も様々なところでスピーカーとしてワークショプをする機会が増え、慣れも出てきていました。

その中で感じたことがあります。

この壇上に立って、戦争体験者からお預かりした貴重なメッセージビデオを届ける私たちは、それにかける思いや知識、伝えたいポイントなどを明確に持っていなければならない、ということです。

 

特に一番最初の「気持ち」のところ、これが難しくて、私はなんだかやりこなすことに精一杯でそれを忘れていたような気がします。

 

それを思い出させてくれたのは、新会員で大学1年生の上田汐さんです。

初めてのワークショップにも関わらず、丁寧に、アイスブレイクのクイズをやってくれました!

 

 

アイスブレイクののち、活動の紹介、それから戦争体験者のビデオメッセージの上映。

最後に、グループワークをおこないました。

 

 

 

 

 

 

早稲田大学ではいつも活発でレベルの高い、批評的な意見が多く生まれるので、私も示唆を得たり学んだりすることが毎回たくさんあります。今回も例に漏れず、私たちBFPの姿勢として考えなければならない重要な指摘もいただきました。

  • これからは歴史を踏まえた議論として正解ありきの議論や教育から脱するべき。同調の習慣をやめるべき。
  • 「戦争が勝ち負けなどではない、人が死ぬということ」…国籍、文化、民族を超えた「人間」の普遍性の問題を忘れている。
  • 国の政策と民間活動の温度差を感じた。国家レベルではできないことをNPOがやっているという意味を感じた。
  • フィリピンの人々は、ビデオを見ることで本当に許せているのか。個人的な恨みはあるけれど気持ちを切り替えるために「許す」と言ったのではないか。
  • 戦争体験者がいなくなってしまいそうなこの時期こそ戦争にもう一度向かってしまうかもしれない。
  • ビデオで語ることなく亡くなった人、まだ整理のついていない人、そういった人たちがいることを忘れてはならない。
  • この問題に限らず、加害者としての事実をもっと知らなければならないし、知る機会を自分から得なければならないと思った。知らずに議論するのは上っ面を撫でているようだ。
  • 我々につながりとしての戦争責任はない(自分は何もやっていないという点において)。ないからこそ、距離を取れるからこそ、戦争について考えなくてはならない。
  • 知ること、自分ごととして考えることが大切。
  • 日本兵の中に「完全に自分が悪い」という言葉はなかった。罪が深すぎて受け止められていないのではないか。
  • 加害者のみならず被害者も、物事を敵と味方に分ける二元論的思考をしてしまうことがそもそも悲惨なことが起こる原因なのではないか。
  • 正しい戦争責任のとり方ってなんなんだろう。

 

多く見られたのは、「許す」とはどういうことか、「責任」をどう取ればいいのか、という意見でした。

 

「正しい戦争責任のとり方ってなんなんだろう。」

 

この問いが教室で生まれたこと、そして教室で共有できたことを、嬉しく思っています。

この問いについては答えがないからこそ、私は、ずっと考えなければならない、わからない「何か」、語られなかった「何か」を想像して考え続けなければならないと思います。

そのさきに、私たちにできる自分なりの「責任」が見えてくるのではないかと思います。

 

そういう思いでBFPに入ったのだったな、と初心を思い出すことができたのも、私の中では大きな出来事でした。

早稲田大学のみなさん、そして豊田真穂先生、TAの重松さん、

学生メンバーによる授業ということで至らない点も多々ありましたが、本当にありがとうございました。

 

 

上田さんの感想:

今日は貴重な機会をいただきありがとうございました。初めて学校でのワークショップに参加させていただき、とても緊張してうまく喋れなかったのですが、今回の反省を今後に生かしていきたいと思います。また、ビデオ後のグループワークではみなさん本当に熱心に取り組んでくださり、意見交換の場では逆に学び得るものが本当に多かったです。BFPの会員として発表する側ではありましたが、みなさんと真剣に戦争について考え、共有する時間を過ごせて本当に実りある時間でした。本日は本当にありがとうございました。

 

 

 

 

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