NPO法人ブリッジ・フォー・ピース(BFP)の公式blogです。
ここに記載される会員もしくは参加者の見方や考え方は、必ずしもBFPを代表するものではありません。
個人の自由な想いを尊重して運営しています。
Copyright(C) 2005-2015 Bridge for Peace All rights reserved.

<< Bridge For Peace, Bridge For Smile (佐々木苺乃) | main | 20年の節目だからこそ感じられた事と、得られた3つの収穫(神直子) >>
BFPフィリピン・ツアーに参加して(刀川和也)
 僕のBFPフィリピン・ツアーへの参加は2018年に続いて今回で2回目になります。昨年はツアーではありませんでしたが、BFP理事のおひとり、一橋大学の中野先生、会員の伊吹由歌子さんとともに「メモラーレマニラ1945」の追悼式典に参加し、その後、旧日本軍による虐殺被害者の遺族、リパ市在住のアレックスさんにお会いしました。アレックスさんが仲介者となり、虐殺があった村の行政とともにBFPが協力して建立しようとしている「フィリピン人虐殺被害者のため」の慰霊碑のことがあったかれです。今回もアレックスさんとお会いすることができました。少し緊張しながらの訪問でした。
 この慰霊碑建立に関しては、その経緯を2年前から撮影をしていました。紆余曲折を経て、もうすぐで動き出すか、という状況でしたので、なんとしてでも実現してほしい、それをカメラにおさめたいという気持ちがありました。アレックスさんとともに村長さんを訪問し話を聞くと、「村内にある学校の敷地に建立するということで話は進んでいる」とのことでした。学校へも赴き校長先生ともお会いし、その話が事実だということを確認できたことはよかったです。実際に虐殺があった場所に慰霊碑をつくるということも第一には考えられますが、村のほとんどの子どもたちが訪れ、その保護者の方々も含めてその慰霊碑をいつも見ることになるということを考えると、学校は慰霊碑建立の最高の場所ともいえるのではないでしょうか。ドキュメンタリー製作者としても、ぜひ、慰霊碑がつくられ、その完成式典が行われ、その後、日本とフィリピンの若い人たちが交流を継続し関係を深めていくという未来を撮影してみたいものです。

「メモラーレマニラ1945」追悼式典は、マニラ戦から75周年ということもあって、これまでに僕が参加した過去のものとは違って盛大なものでした。

 直子さんのスピーチも参列していたフィリピン人の方々の胸に届いていたようです。そのことを確信できたのは、式典後、直子さんのもとを訪れ、感謝の言葉とともに、ご自分のことを言葉を詰まらせながら語るフィリピン人の方々が少なからずいたからです。ご自分の父親がつい最近亡くなる直前まで、祖父がバタアンで亡くなったことを話さなかったことなど、父親の思いを胸に刻むように直子さんに静かに語っておられました。


 バタンガス州・バウアンの虐殺のサバイバーで、1年ほど前に99歳(だったと思います。100歳直前だったと)で亡くなられたコルネリオさんのお宅を訪問できたこともよかったです。2018年に訪問した際に、わたしたちのためにマンドリンを最高の笑顔とともに演奏してくれました。そのときの映像をDVDにしたものをお渡しすることができました。ほんとに最高の笑顔だったので、ご家族の方々に喜んでいただけたらうれしいです。

 最後の訪問先として訪れたブラカン州にある「サン・マルティン 児童養護施設」に行けたことは、僕にとって貴重な経験と出会いになりました。僕は日本の児童養護施設を舞台としたドキュメンタリー映画を製作したことがあります。日本の状況と簡単に比較はできませんが、「サン・マルティン」はほんとに素晴らしい施設(生活空間)でした。敷地の広さ、開放感にあふれ、ぬくもりのある素敵な居住空間だったことはもちろんのこと、なにより、最も素晴らしいと感じたのが、子どもたちとずっと暮らしてきたアリエルさんと子どもたちとのやりとりからみえる関係でした。そこにいる子どもたちの多くが、ストリートで生きてきたような過酷な環境下にいたと聞きました。父親のようにアリエルさんを慕い、かれと手をつないで歩く子どもたちに、それまでにいろんなことがあったであろう時間を感じました。僕は、この場所を再度訪れることになる、と確信しました。できるかどうかわかりませんが、次は最低でも1週間ぐらいはそこに滞在してみたいです。

 今回のツアーでも、また、僕個人としても未来につながるものをいくつか見つけました。アリエルさんと直子さんとの出会いは、直子さんが学生時代にフィリピンを訪れたときに現地でお世話をしてくれた人がアリエルさんだったからだとか。そんな出会いが長い年月を経て、再会し、また、新たな関係が生まれていく。僕も、戦争にまつわることでドキュメンタリーを製作するなかでBFPと出会い、そのなかで、こんな素敵な場所と人たちと出会うことができました。ありがとうございます。今後とも、どうぞ、よろしくお願いいたします。
| フィリピン訪問レポート | 14:18 | comments(0) | - | pookmark |
コメント
コメントする









CALENDAR
S M T W T F S
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031    
<< March 2020 >>
LINKS
RECOMMEND
私たちが戦後の責任を受けとめる30の視点
私たちが戦後の責任を受けとめる30の視点 (JUGEMレビュー »)

BFPとしても2章書かせて頂いています。ご覧頂けると嬉しいです。
SELECTED ENTRIES
CATEGORIES
ARCHIVES
RECENT COMMENT
PROFILE